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執筆者の写真agritanogyo

2019.12 日本語論文

「廃校を活用した地域活性化に関する研究-千葉県鋸南町「都市交流施設・道の駅保田小学 校」事例-」 『地域活性学会研究大会論文集』第9巻pp.176-17 著者 豊島まゆみ

1.要約 後川小学校の活用を考える上で廃校活用成功例の論文を読みました! 「町立久保田小学校」は平成26年3月に廃校となりましたが、地方創生の拠点とし 「道の駅」として再生しました。 このプロジェクトには閉校が決まる2年前から取り組まれており、拠点整備に直結し た事業は3つあるといいます。 1. 官主導 の「鋸南町都市交流施設整備事業」でハード・ソフト両面の拠点整備を推 進。 2. 地域住民による「都市農村・共生対流総合対策交付金事業」で、地域資源を活か した体験プログラム開発や地域の担い手発掘を推進。 3. 官民連携の「実践型地域雇用創造事業」で、地域人材の育成と地域資源を活かし た特産品や、旅行商品の鋸南町都市交流施設整備事業の特徴(官主導)開発を通じた雇 用創造を行う。 施設は平成27年12月に開業し、「小学校らしさを残しつつ地域と都 市を結ぶ拠点と なる新しい要素を埋め込んだ」設計となっています。小学校の雰囲気を残したままの 宿泊(旧教室)や、旧体育館でのマルシェ、給食を食べることができる施設となってい ます。結果、交流人口が目標3,830人に対して12,610人、町民のべ参加者が目標615人 に対して2,789人となり目標を大きく達成しています。 著者は、鋸南町で廃校を利用した地域活性化を実現できた要因を3つ挙げています。 1.開かれた廃校利用という難度の高い目標を実現するため、拠点整備と組織づくりな どの施策を統合的に実施したこと。 2.外部から多様な専門人材を招聘し、かつ地域にパイプ役を配置することで、地域内 外横断的な人材集積を実現できたこと。 3.廃校利用という誰もが共感できる、これからも全国各地で必要とされる目標実現に 向け、 多様な専門人材が意見を交わすことで、新たな観点や発想を学び合う学際的 な知的魅力が高まったこと。 今後、少子高齢化が進展すると、全国各地で廃校小学校の利活用が必要となります。 そこで、小学校の地域的価値を再確認し、地域活性化の「小さな拠点」として生まれ 変わらせる手法の一般化することが今後の課題です。

2.感想 今後農業班が、後川地区と関わっていくために重要なヒントをこの論文から得ること ができました!私たちが後川に行くだけでなく、外部の方とも一緒に行くことで新た な意見や、後川を知ってもらえる機会にもなるのではないかと思いました。そのため にも、後川を訪れる機会を増やし、自分たちがもっと地域のコミュニティに入ってい く事、後川で行われているイベントを地域外にも発信して人を呼び込むことが必要だ と感じました。 また、後川小学校の廃校活用するためにも、私たちがもちろんアイデアを出すことも 重要ですが、地域の方の意見もしっかり取り入れることが必要だと思います。既存の コミュニティに入っていく事は難しいのですが、後川小学校活用を通して農作物など 後川の良さを広めていきたいです!

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