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2022.5 日本語論文

農村地域への移住動機・心理特性に関する考察─北海道清里町・小清水町を事例として─

谷 垣 雅 之 農村計画学会誌 Vol. 36, No. 1, 2017年 6 月


本稿では,北海道清里町・小清水町への移住者の移住動機とその心理特性を把握することを目的に,アンケート調査および因子分析を行った。まず移住者の属性について,本稿のアンケート調査で判明したことは,定年したリタイア世代は少なく, 30 歳代~ 50 歳代の層が多い。いわゆる勤労・子育て世代である。全ての年齢層において,収入が減少した移住者が多いが,その変化にも関わらず移住地での満足度は,全ての年齢層で高かった。特に,収入の変化が「あまり変わらない」という回答が多かった 50 歳代で満足度も高いことが確認できた。次に移住動機は,人によってさまざまであった。その中でも転職,転勤,起業など仕事に関する動機が多くみられる。「その他」を回答した人の内では「結婚のため」という理由もみられた。また「田舎暮らしを体験したい」「宿泊業を起業するため」「豊かな自然環境」「退職後の人生を楽しむため」「暮らし方を変えたかった」などの回答もあった。転勤や結婚もライフスタイルの転換と考えると,これらの動機は前述した長友のライフスタイル移住ということではないかと思われる。「U ターン者・I ターン者に関する移住動機等についてのアンケート調査」を分析対象とする。

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