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執筆者の写真agritanogyo

2019.12 英語論文

“Effects of DMO Coordination on Destination Brand Identity” Journal of Travel Research,52(2) pp212–224 著者 Ilenia Bregoli(2012)

1.要約 この英語論文では、DMOの重要性について説いています。 そもそもDMOとは何かという話ですが、、 DMOとは観光物件、自然、食、芸術・芸能、風習、風俗など当該地域にある観光資源に精通 し、地域と協同して観光地域作りを行う法人を示しているとされており、「Destination Manage ment Organization」の略です。 下の図を参考にして欲しいのですが、つまり地域への誇りと愛着を醸成する「観光地経営」 の視点に立った観光地域づくりの“舵取り役”同士が、地域の多様な関係者を巻き込みつつ 地域資源を最大限に活用し、効果的・効率的な集客を図る「稼げる」観光地域づくりをしてい くことです。この“舵取り役”がDMOにあたります。いろんな人たちが関わっていますね。 このstakeholderたちが関わりあったDMO体制が「地域創世」「Tourism」に欠かせないものな のです。しかしこの論文では、DMOが軽視されている(注目を浴びていない)のではないかと いう訴えを呈しています。そもそもDMOのDestinationは消費者(観光客)に総合的なサービス や経験を提供する「観光の融合」と定義されています。しかし供給側視点から見た時、stakeh older達の協力とブランディングが甘いと書かれています。地域の方々の協力なしに、地域の 圧倒的メッセージ性や宣伝されたDestination valueが戦略的に、消費者の胸に突き刺さるは ずがありません。これらの協力的戦略は、一つ一つの活動を管理することよりもよっぽど大 事だと強調されています。 ただこれらのことを把握せず、少人数で地域活性化に邁進する人々も少なくありません。 日本版DMO登録制度が最近できたのを知っているでしょうか? 『観光庁を登録主体とし て、日本版DMO及びその候補となり得る法人を「登録」し、登録を行った法人及びこれと連 携して事業を行う関係団体に対して、関係省庁が連携して支援を行うことで、各地における 日本版DMOの形成・確立を強力に支援していく』とのことです。これを機会に登録して、国か らのサポートを得ながら、地域の情報を共有することによる支援の重点化、そして各法人間 の役割分担がされた効率的な観光地域づくりに取り組み始めてみましょう! どういう風にDMO体制を構築していくのがベストなのかは、まだはっきりと明らかにされてい ません。私たちがその第一人者となるよう、丹波篠山市にて活動をしていきたいと思っていま す。

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