Food tourism, niche markets and products in rural tourism: Combining the intimacy model and the experience economy as a rural development strategy. Journal of Sustainable Tourism, 23(8-9), 11 79-1197. 著者 Sidali, K. L., Kastenholz, E., & Bianchi, R. (2015).
1.要約 地方の観光客は、ネットワーク間で「消費者」と「文化仲介者」の両方として重要な役割を果 たすことができます。 この論文では、2つの異なる消費者の行動理論である、「経験経済」と「親密さ」を組み合わせ て、農村観光におけるニッチマーケティング食品分野について書かれています。主に二つの 文献からの例を使用して、食品を魅力的な料理にする7つの側面、一貫性、反乱、絶滅、個 人の署名、共同開示、空間、持続可能性があります。食品提供者はこれら7つの機能を使用 して、地方を訪れた観光客に食品の特徴を示すことが必要です。政策立案者は、地域開発 にそれらを含め、歴史的、社会的な料理の伝統を変えることなく、地方の観光を強化できま す。 政策立案者は、「農業と社会の新しい関係」(Marsden et al。、2002、p.816)を得るために、こ うした要因の組み合わせの促進をする必要があります。 例えば、イタリアのパルマの近くにある「Food Valley」です。多くの機関(大学、料理学校)、商 業(バリラアカデミー)、観光(4つの食品博物館)、農業関係者(パルミジャーノレッジャーノの コンソーシアム、など)が集まっています。地元の特産品を促進するという後援のもと、食品 供給者と一緒に働いています。その地域の伝統的な料理に対する認識がまだ発展段階にあ るところでは、政策立案者は、言及された差別化要因の促進のための適切な枠組みを構想 することができます。例えば、ドイツのバイエルン州のPGI保護候補製品の選択に含まれる のは、醸造場所で消費する必要があるビールの一種である「Zoiglbier」です。ここでは、一人 が経営するのではなく、様々な家族によって交代で販売されています。歴史的な料理の伝統 を変えずに観光を奨励するために行われているのです。 地方観光の目的は、より豊かで、魅力的、有意義、強烈で、「本物の」思い出に残る観光体 験であり、中でも食事体験がそれら役割を果たすことができます。これらの経験は、地方訪 問後も自宅で特産品を継続的に消費することにより延長できます。食体験は、地方の観光地 の魅力や特色と、地元の食料生産チェーンの両方を諂うことができます。 また、地元の人と観光客が共同で作成し共有する体験で、食べ物や他の地域/地元の財源 がどのように組み合わされるかなどを共有し合うことも重要です。 この論文を読んで、後川合宿で私たち学生と地域の方が後川の魅力や、こんなものできたら いいなと思う夢などの意見を出し合ったことを思い出しました。このように、私たちだけではな く観光客と地域の方々が触れ合う場所作りができたらいいなと思いました。後川にも魅力的 な食がたくさんあります。猪肉料理や後川で取れた野菜を使った料理、寒茶のケーキや枝豆 など・・。私たちが知らない地域ならではの料理もたくさんあります。枝豆収穫体験のように、 食文化についても体験しながら地域の方との時間を共有する場所を作ることで、観光客が食 文化の仲介者となれるのではないかと思いました。
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