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執筆者の写真agritanogyo

2020.1 英語論文

”A BUSINESS MODEL IN AGRICULTURAL PRODUCTION IN SERBIA, DEVELOPING TOWARDS SUSTAINABILITY” 著者 Mila Zecevic1, Lato Pezo, Marija Bodroza-Solarov, Tea Brlek, Jelena Krulj, Jovana Kojić, Boško Marićz(2019)

1.要約 この論文では持続可能性の達成効率とセクターの可能性について推測している。ここで示さ れたモデルは循環的なバイオエコノミーへの転換を実現するために、資源のより良い利用と 廃棄物の削減を目的とし持続可能な農業生産のための国家戦略を策定することによって利 用できる。 農業生産はセルビアの主要な経済部門であり,食産業の基盤である。2012年以降,EUでは農 業生産の持続可能性、すなわち"生産,消費,加工,生物資源,リサイクルにおけるアプローチを 根本的に変える"ことを目指した。セルビアは他のEU諸国が目指すように,特に農業において 全ての面で持続可能な生産を達成し,可能な限りバイオエコノミーへの移行を開始すべきで ある。持続可能性の増加はバイオエコノミーの主要ポイントとして,経済成長に伴う環境·社会 へのプラスの影響をもたらす可能性がある。 農業生産は食品産業の基盤であり,バイオエネ ルギー(バイオマス)の基盤でもある。 したがって,農業の市場機会は,食料生産やバイオエネ ルギー分野における非食料市場の確立など,農村地域の活性化につながるような伝統的な 分野の付加価値製品である。目標達成のためには,生産の投入量や生産量を分析して,経済 主体の潜在力を評価することが不可欠である。 食料安全保障と資源効率を確保するため,E Uは2050年までバイオエコノミーを確立することを目標に掲げている。循環経済への移行の あり方や,持続可能な農業生産の出発点を明確にすることが非常に重要である。そこでこの 分野を分析して,「セルビアのビジネスチャンスがどこにあるのか、どの部門に将来がありど れを奨励する必要があるのか」を調べた。 農業部門を評価するために数学的アプローチが 使用された。コブダグラス生産関数は農業分野に様々な調査において用いられてきた。ただ コブダクラス生産関数が生産動向の調査や生産への貢献に広く利用されているにもかかわ らず、人工ニューラルネットワークは農業生産の動向をより正確に示す指標になっているよう だこの新たに開発されたビジネスモデルを用いると、セルビアにおける農生産全般に好転が 見られた。その理由の1つは、農業分野が他のより収益性の高い経済分野のように発展で きていないことが挙げられる。農業に活用されている技術や投資の不足が原因となり得る。 この減少。究明し、農業のGDPを支える体制を確立することが、この生産の悪化の一層の防 止に極めて重要である。そうでなければこのマイナス傾向は農業生産のその他の生産量の 減少につながる。一方、果実生産の増強傾向は世界市場ニーズに沿ったこの地域の国家農 業戦略と、セルビアの農業生態学上の果物の育成によるものである。したがって、セルビア は、この農業生産における廃棄物の価値化を通じて食産業における付加価値製品の開発に 大きな可能性を持っている。

2.感想 重要になってくるのが農業におけるIT化だろう。この論文でも示されていた「農業分野は 他の分野よりも収益性が低い」という結果からも明らかだ。後川地区においてもまだまだ 長年の勘、人の手で行われている。少しずつでもITの導入を進めていけるような、例えば 農薬を撒けるドローンの勉強会など地域としての取り組みが重要だろう。 それに加えて“産業の付加価値製品の開発”が重要だということが分かる。近年になって “シェアリング”が活況を呈している。その中でも“フードシェアリング”は私一個人と して着目している。フードロスという問題に対して世界的に見ても日本においても取り組 みが見られる。しかし、まだまだ浸透しているとは言い難い。後川からフードロスを削減 できるような取り組み、例えば廃棄予定の野菜を使ったレストランなどで地域を発信でき ないだろうか。

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