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執筆者の写真agritanogyo

2020.12 英語論文

Looking backward/ moving forward. Articulating a “Yes, BUT…!” response to lifestyle veganism, and outlining post-capitalist futures in critical veganic agriculture WHITE, Richard Sheffield Hallam University Research Archive (SHURA)

【要約】 近年、西ヨーロッパを中心にヴィーガニズムが目覚ましい発展を遂げている。2018 年のイ ギリスでは 60 万人のヴィーガンが存在し、これは人口の 1.16%にも上る。日本では未だ取 り上げられることの少ないヴィーガンであるがイギリスではすでに多数のメディアに取り 上げられその人気はますます上昇している。しかし、今迄にされてきた報告の多くは「食品」 を中心とした健康を取り上げたものだった。 現代に必要なのは社会的及び空間的な種間正義と環境の持続可能性を前進させること。論 理的な理由として二つが挙げられる。そのうちの一つにヴィーガン食品や他の製品の需要 が「肉」と乳製品の生産に影響を与える方法であることが言及されている。そして、ヴィー ガンで「残酷なことのない」果物や野菜を考えるにあたってこれらの食品を支える生産、交 換、消費のより広いネットワークを調査することで倫理的根拠を評価している。 また、考慮すべき例としてイタリアの農業部門でルーマニアの女性が直面する労働と性的 搾取に注目を集めた先行研究、レポートが取り上げられている。 倫理的な問題点として、ヴィーガン産業のかなりの利益が、伝統的に動物搾取産業に投資す る企業に直接利益をもたらしている。これについて先行研究のレポートでは多くのヴィー ガンは無意識のうちに牛乳や乳製品産業を支援していると記述してある。

【感想】 ヴィーガン(ヴィーガニズム)について考えるとき、初めは私もヴィーガンと農業を営んで いる人は同じ植物を育てる者として同じ方向の立場にあると思っていた。しかし、知識をつ けるにつれ対立的立場にある場合もあるという事実に触れるようになってきた。それは、ど ちらが絶対的正義であるというわけではなく、お互いに言い分がありそれはイギリスで行 われたヴィーガンと農家のディベートを見てもよくわかる。共存というのは難しいのかも しれないが、何か道を探していきたいものだ。

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