2020.3 英語論文

Chang, M., Kim, J. H., & Kim, D. (2018). The effect of food tourism behavior on food festival visitor's revisit intention. Sustainability (Switzerland), 10(10), [3534]. この論文では、韓国の事例を用いて、フードツーリズムに対する食物関与の影響と、韓国の 全州ビビンバフードフェスティバルに複数回訪れるという意図に対する影響を研究してい ます。 340 のサンプルを用いて、SmartPLS 2.0 を使用した部分最小二乗構造方程式モデル（PLSSEM）で分析されています。結果は、新規性を追求する好奇心と食物関与の 2 つの変数が フードツーリズムにプラスの影響を与えることを示しています。また、食物への関与の影響 は、新規性を追求することの影響よりも高いことがわかっています。これは、調査回答者の ほとんどが韓国国内からの訪問者であり、彼らにとってビビンバ自体はよく知っているか らです。さらに、フードツーリズムは全州ビビンバ祭りを何度も訪れたいという気持ちに大 きな影響を与えます。それは、食べ物を楽しむために旅行するのが好きなフードツーリスト も、フードフェスティバルに興味があることを意味します。 グルメを楽しむために旅行するフードツーリストは新しさを求めていますが、比較的よく 知られているグルメをテーマにしたフェスティバルにも何度も訪れているということが分 かりました。つまり、フードフェスティバルにふさわしいグルメを選択する際に、食べ物が 真新しいものである必要がないということです。 食べ物がなじみのないものである場合、フードフェスティバルを準備する主催者は毎回新 しい食べ物を準備する必要があるため、フェスティバルの成功は継続的ではない可能性が あります。したがって、主催する人にとっては、パフォーマンスプログラムやテーマ開発に 集中する方が効果的だといえます。 つまり、全州ビビンバ祭りを訪れる食品観光客は、祭りで楽しい時間を過ごしたら、もう一 度訪れたいと望んでいます。観光客がビビンバのイベントを楽しんだのは、公演に参加でき るからでした。また、多様なソーシャルメディアと口コミを活用して、フェスティバルのポ ジティブなイメージや評価を作成するよう努める必要があります。 また、調査からは、たとえ同じ食べ物であっても、地元の食材やレシピが異なっていれば、 フードツーリストはユニークで新しい食べ物と見なすことが分かりました。 したがって、これらのフードツーリストをフェスティバルに呼ぶためには、地方の特産品や 材料を生産および発掘し、新しいレシピを研究するという地方自治体の努力が必要です。