Rural depopulation and economic shrinkage in Japan: What can affected municipalities do about it? Volker Elis International Comparative Social Studies, Volume: 25 ,Jan 2011
本論では、日本とドイツへの少子化と人口減少の影響の包括的な概要を提示し、両国の専 門家が人口動態の変化、社会の高齢化、家族政策、家族から、問題の広い範囲について示さ れています。日本の田舎の地域的な衰退は、一般的に人口動態の変化に密接に関連する現象 と考えられています。日本の農村部の人口と経済の縮小の程度は、調査対象の地域が周辺に あるかどうかによって大きく異なりますが、農村地域の大部分は何らかの形で影響を受け ています。本論は、農村部の衰退が特に極端な形で現れた 3 つの農村部の町で実施された ケーススタディ調査の結果に基づいています。日本の 3 つの農村地域の場合、本論で特定 された 3 つの側面のそれぞれがドイツ北東部の場合にも特定されていることが分かりまし た。 現在日本は少子高齢化、過疎化といった課題を抱えています。しかしながら、同様な問題 は日本のみならず世界中が向き合っている課題なのだと分かりました。 これまで、日本においても市町村合併により破産を回避してきましたが、経済復興や地域社 会の弱体化を本当に修正する正しい方法とは言えないことが述べられており、本質的なま ちづくりが大切なのだと分かりました。また私たちが活動する後川地区でもみられる、公共 サービスの削減やグローバル化する社会への対応力の不足などといった課題が今日過疎化 の状況を生み出す原因なのだとも分かりました。本稿の中で、「長期的に物事を考え、取り 組む」ことが述べられていました。今良ければ良いという楽観的な考え方で時間やお金を使 うのではなく、未来を考え取り組むことが重要であることに改めて気づかされました。魅力 も、見過ごしたくなるような現状も、全てしっかり受け止め、未来の後川のためにこれから も活動していきたいと思います。
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