top of page
執筆者の写真agritanogyo

2021.11 日本語論文

更新日:2021年11月30日

消費者の野菜の外観に対する評価

浦出俊和 橘佑季 竹歳一紀 山口道利 岩村幸治 杉村延広 平原嘉幸

農業経営研究第58巻第 2号(通巻185号) 65-70 (2021)


 農産物の規格は、サイズを区別する「階級」と見た目の良さを区別する「等級」の 2つからなり、同じ品質のものの生産が困難な農産物の流通において、品質の一定性を保つ指標として重要な役割を果たしている。高度経済成長期を経て、農産物流通の大量化・広域化が進展し、産地間競争の激化によって、農産物の規格は厳格化した。さらに、大規模量販店の台頭によって、大ロットかつ高位平準的な品質への需要が高まり、より一層規格が厳格化し、糖度などの内部品質にまで規格が導入されるようになった。このような農産物の規格の厳格化は、栽培管理における負担の増大、選別・出荷に係る労働時間の長時間化といった生産者への負担増という問題をもたらしている。さらには、傷の有無や形の良し悪しといった、外観に関わる規格外野菜の廃棄も社会問題化している。現状では、農産物の規格の厳格化に起因する問題が深刻化しており、その解消が課題となっている。

 本研究では、アンケート調査を実施し、野菜の品目の違いと外観の程度の差異に着目している。消費者の外観への評価を明らかにするとともに、順序プロビット分析を行うことによって消費者の外観の悪い野菜に対する許容度に影響を及ぼす要因を把握することを目的としている。


 調査設計や分析方法は、今年度の農業班の論文に近いものがあり、しかし、新しく分かったのは農業体験の有無が影響していることである。確かにそうだと思った。私たちも実際に農業をし始めてから規格外農作物について知ることになったし、どの程度で関わっているかは大きく関わってくると感じた。もし、次回同じテーマでやることがあれば、調査項目に組み込みたいと思う。

閲覧数:6回0件のコメント

最新記事

すべて表示

2022.5 日本語論文

農村地域への移住動機・心理特性に関する考察─北海道清里町・小清水町を事例として─ 谷 垣 雅 之 農村計画学会誌 Vol. 36, No. 1, 2017年 6 月 本稿では,北海道清里町・小清水町への移住者の移住動機とその心理特性を把握することを目的に,アンケート調査およ...

2022.5 英語論文

RETHINKING REGIONAL REGENERATION Adrian Pabst National Institute of Economic and Social Research (2021), 258: 1, 1–8...

Comments


bottom of page