日本の農業は成長産業に変えられる
大泉 一貫 洋泉社
専業農家がめっぽう減り、反対に兼業農家ばかりになり、生産コストに対して収入が割に合わないだとか、後継者問題や、新規参入に対する障壁の大きさも問題となっている。そんな衰退産業のように思われる日本の農業についてであるが、本書では成長産業として復活ができると考えられている。
問題の一つとして需給調整至上主義になっていることである。本来、農業経営者の供給力は上昇するべきであって、それにより発達していく。他の産業においてもそうであった。しかし、農業においては近年注目の集まるフードロスに関する問題であったり、SDGsに取り上げられているつくる責任使う責任、またコロナ禍による需要低下により、作付け量すら制限されるようになってきた。これでは、なかなか思うような経営が進まない。
これに限らず、現代の日本においては過去によかれと思って施行してきた政策が裏目に出ていうることが多くある。これを気づき変えていくことが必要である。
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