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執筆者の写真agritanogyo

2021.11 英語論文

更新日:2021年11月30日

A Study on the Use of an Immersive Virtual Reality Store to Investigate Consumer Perceptions and Purchase Behavior toward Non-standard Fruits and Vegetables

Adrien Verhulst Jean-Marie Normand Cindy Lombart Guillaume Moreau

2017 IEEE Virtual Reality (VR) March 18-22, 2017


 この論文では、没入型バーチャルリアリティによるユーザー調査を紹介する。

没入型バーチャルリアリティによるユーザー調査を行い、スーパーマーケットやハイパーマーケットで規格外の野菜や果物(FaVs)を購入するかどうかを調査することを目的としている。実際、食品廃棄物は小売業にとって大きな問題である。最近の傾向として、規格外の商品を販売することで食品廃棄物を削減することが挙げられている。小売業者にとって重要なのは、消費者が納得して買ってくれるFaVsの「異常性のレベル」に関係する。

 しかし、この問題は、FaVsのような生鮮食品は腐敗が早いため、実際の店舗でユーザー調査を行うようなこの問題は、実際の店舗でユーザー調査を行う古典的なマーケティング手法では解決できない。これらの限界を克服するために、新鮮なFaVsのコーナーを持つ仮想食料品店を作成し、142名の参加者がOculus Rift DK2 HMDを使用した。参加者には、「普通」、「やや不格好」、「不格好」のいずれかが提示された。結果、参加者は、変形していても、同じような数のFaVを購入する傾向があることが示された。それにもかかわらず、参加者のFaVの品質に対する認識は、変形の度合いに応じて、FaVの品質に対する参加者の認識が異なることがわかった。


 VRを使ってわざと歪みのある農作物を仮想的に作り出すことで、その歪みの程度までを微細に変化させることができる点に驚きと、革新的だと感じた。歪みによる購買意欲は同じように示されたものの、品質に対する認識が異なったと言うことで、やはり視覚による規格品への既にある意識は強く根付いていると考えられる。ましてや、VRで作成したものに品質の違いが表れるはずがないので、やはり消費者がどれだけ正しい知識に触れているかが重要になってくると言える。

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