コミュニティカフェをつくろう!
光行淳子 学陽書房 2007年
◎コミュニティカフェとは
地域の「ちょっと顔を出してほっとできる場所」
第一章はカフェの具体的な事例が提示されている。その中には店内の照明を落としたもの、BGMも全て消し、キャンドルの火1本だけを囲い食事を取ることで会話が増えた事例もある。子連れや、女性に優しい(イベントによる場所の貸し出し)等で貢献されているところもある。誰にとっても「実家」に居るような安心感を与えられることが大切であると分かった。
余談であるが、カフェの紹介では、店内風景、料理、グラスの一つ、店主、メニューやポップアップ、店内雑貨の一つに至るまで個性や工夫が魅せられる写真が多くあり、伝わりやすかった。
第二章ではコミュニティ・カフェの作り方について説明されている。まずは、自分のおもいを細分化し、自覚することから。 きっかけ、解決したいこと、社会的なニーズ、実現性。生業として生きていきたいのか、ボランティアベースで行うのかも大切なところ。自分たちがやるとしたらボランティアベースになるだろう。その次には、市民債権や助成金等の資金面の確保の方法。
第三章以降ではコミュニティ・カフェの恩恵について書かれている。コミュニティ・カフェを通してコミュニケーションの機会が増え、社会進出のきっかけとなったり、生活の質の改善に繋がったりと良い傾向が見られる。しかし、それは利用してくれる人の生活時間帯に合わせた営業であったり、細かな分析、配慮の上で成り立つものだと感じた。
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