農産品輸出、発の1兆円超え→衰退する日本農業の逆襲なるか
一色 清 朝日新聞 2022.01.07
2021年の農林水産物・食品の輸出額が1兆円を超えた。政府が輸出に力を入れる理由として日本の農業の衰退が背景にある。
農業が衰退している原因は幾つかあり、人口減少や食生活の変化により日本人の主食だった米の消費が減っている事が挙げられる。また、外国からの輸入による打撃も有り、肉類の日本人の1人辺りの消費量は、20年度には1965年度の3.6倍にまで増えている。そのなかで、関税などの引き下げにより外国からの輸入品が急増している。外国ののさん品に押されるのは、値段で勝てないため。
農業のじり貧を打開する案として、攻めへの転換が論じられている。それが06年の輸出1兆円の目標であった。日本の農林水産物・食品の売りは、品質の良さである。和牛であったり、リンゴ、ホタテなどが注目を集めている。
しかし、1兆円達成が農業の衰退の歯止めとは言えず、その中には加工品も含まれるため、1次産業の輸出額は、更に小さい。もっと輸出額を増やすために、安全で美味しいと言う評価を高めることが必要。
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